# 鉄道 # 本

鉄道通はどっちを愛用?『JR時刻表』と『JTB時刻表』の意外な差

どちらも一長一短

サイズも値段もまったく同じ

全国のJRの列車ダイヤを調べたいとき、どうするか。ウェブでも検索できるけれど、紙の印刷物では「時刻表」が目に留まる。書店に行けば、毎月20日前後に、B5版の新しい時刻表が平積みになっていて、これを購入すれば新幹線をはじめ全国の在来線の列車ダイヤを知ることができるのだ。

ところが、時刻表には『JR時刻表』(交通新聞社)『JTB時刻表』(JTBパブリッシング)の2種類がある。ハンディなポケット時刻表や文字の大きな特殊な時刻表をのぞけば、この2種類がすべてで、判型も厚さも値段も同じなのだ。2020年2月号の場合は、税込みで1205円となっている。

『JR時刻表』と『JTB時刻表』/筆者撮影

巻頭のグラビアページを除けば、本文の列車ダイヤは異なるわけはないので、いずれかを愛用している人を別にして、どちらを選んだらよいか迷う人も出てくる。そんな人のために両者の違いをあらためて比較してみたい。

まず、歴史だが、これはJTB時刻表の方が圧倒的に古く、1925(大正14)年4月に当時の日本旅行文化協会から創刊された『汽車時間表』が前身だ。

今年で創刊94年になると最新号の表紙に記されていて、通巻1129号である。国鉄時代は、『国鉄監修 交通公社の時刻表』として知られ、公式時刻表であった。

 

一方のJR時刻表は、比較的新しく、1963(昭和38)年に創刊された弘済出版社『全国観光時間表』がルーツだ。

長らく2番手の時刻表だったが、国鉄が分割民営化されたのを契機に、JRの関連組織であることから公式時刻表の地位をJTB時刻表から奪い、その後、交通新聞社と合併し現在に至っている。公式時刻表なので、現在、JRの「みどりの窓口」(乗車券や指定券の販売窓口)に常備しているのは、このJR時刻表である。