# ネットビジネス

同じホームページが「300万円」と「30万円」…?その決定的な差

「安い」ほうがいいとは限らない
竹内 謙礼 プロフィール

リニューアルを成功させるには

しかし、投資に対してのリターンは、ネットを「知らない人」だとなかなか定義することができない。よく私が遭遇するのが「今のホームページは古いから、リニューアルしたい」という要望である(以下の図はからの転載)。

なぜ古いとダメなのかと聞くと「カッコ悪いから」「イメージがよくないから」と具体的な理由が出てこない。たとえるのなら、「乗っている車に飽きたから、新しい車に乗り換えたい」と言っているようなものである。

車であれば趣味や移動手段なので会社の売上には関係ないが、ホームページは会社の資産である。作り変えるのであれば、会社の売上に貢献する具体的な理由を示さなければいけないし、リニューアルによって得られる会社のメリットをしっかり見出さなくてはいけない。

ホームページをリニューアルしていい条件は次の3点となる。

(1)アクセス数を増やす施策がある

(2)使い勝手をよくする施策がある

(3)イメージアップができる施策がある

 
(1)アクセス数を増やす施策がある

アクセス数が増えれば、新規顧客も増えて売上も伸びるので、すぐにリニューアルに投資したお金を回収することができる。しかし、ホームページが新しくなっただけでは、アクセス数を増やすことはできない。新たな検索キーワードを選定して、SEOとリスティング広告を仕掛けなければいけないし、SNSやメルマガの施策も打たなければアクセス数を増やすことはできない。

そうなると、ホームページ制作会社だけで、アクセス数を増やす施策を実行することが難しいということになる。SEO業者やリスティング広告の運用会社なども絡めてリニューアル策を考えなくてはいけなくなるので、ホームページの制作費に加えて、SEOやリスティング広告を運用するための予算が必要となる。

また、施策が複雑になるとテクニカルな運用を求められるようになるので、ホームページ運用の専属担当者を雇わなくてはいけない。毎月のコストランニングも相当なものになってしまう。

そこまでして「アクセス数を増やしたい」という強い思いがあれば、それを目的にしてリニューアルをしてもいいだろう。しかし、制作費に加えて、毎月の運営費に投資する体力のない中小企業であれば、アクセス数を増やすという施策を実行することが不可能になるので、リニューアルは考え直したほうがいいということになる。

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