〔photo〕iStock

「酒を飲まない人」が、いま日本企業で「注目」されている意外なワケ

飲みニケーションの見直しが始まった

「酒を飲まない人」がいま注目されるワケ

私は昨年6月、フェイスブックで下戸の人たちが集まれる場として「ゲコノミスト お酒を飲まない生き方を楽しむ会」というグループを作りました。

〔photo〕iStock

「下戸を大切にしてくれる飲食店」「ノンアルコールのペアリングをしてくれるレストラン」などの情報を共有する場、また、下戸として辛い思いをした体験などを吐露する場があれば、という思いから立ち上げたのですが、グループは投稿も活発で大いに盛り上がり、すでに2500人近いメンバーがいます。

この連載でも昨年8月に「下戸市場」の可能性を考察したところ(記事『「酒を飲まない人」をバカにする人たちは「大きな勘違い」をしている』)、フェイスブックで1万以上シェアされるなどSNSで注目を集めました。

その後、私のもとには毎日新聞や朝日新聞、日経クロストレンドなどさまざまなメディアから取材依頼が舞い込み、ゲコノミストや下戸市場への関心の高さを感じています。

 

これまでの日本社会では、「お酒が飲めない人は出世しない」と言われたり、宴席で「お酒は飲めません」と答えると付き合いが悪いと言われたり、もっとひどいケースになると体質的にお酒が飲めないのに「俺の酒が飲めないのか」と無理強いされたりといった「アルハラ」を受けることもよく見られました。

しかし、社会は確実に変化しています。

「ゲコノミスト」グループには、体質的に飲めない下戸の人たちはもちろん、健康のためにお酒をやめた人、お酒の味が好きではなく無理をして飲むのをやめた人など多様な人たちが集まっており、その投稿を見ていると、お酒を飲まないことをポジティブに考える層が厚みを増しているように思います。