自宅を「不動産業者と一度も会わずに」売り出せる驚異のしくみ

業者ナシでマンション売却体験記(4)
大原 みはる プロフィール

次に、売主側仲介業者が入らなくても大丈夫なのか、という2つ目の不安についてもきちんとした答えがあった。さすがに雑貨を売るヤフオクとは違って、最後まで売主と買主が直接やりとりを続けるわけではなく、途中からプロが間に入ってくれるので問題ないということだ(ところが本連載に対する反応を見ていると、ネットで直接売却と聞くだけでヤフオクと同じと考え、プロが介在しないのは危険だから利用すべきではない、という誤解に基づいた意見が結構ある。筆者も当初は同じ不安を持っていたくらいなので、この先入観をどう解消するかが「セルフ売却」普及のネックになるだろう)。

具体的には、掲載物件に興味を持った買主候補者による最初の物件見学が行われる前に、SRE不動産と売主は一般媒介契約(契約方式は一般媒介だが、上記の利用規約の関係で実質的には専属専任媒介と同じ縛りを受ける)を結ぶことになる。契約を結ぶのはなんと初回見学の直前。同社のスタッフだけが見学の1時間ほど前に自宅に来て各種の説明を行い、契約書へのサインをすることが多いのだという。筆者の場合もそうだった。

その後、見学者が購入の意思を固め、購入申込を行い売買契約、引き渡しと進む場合には、同社のスタッフが売主と買主の間に立ち、円滑な売買の完了に向けて付き合ってくれるのである(この段階での役割は一般的な仲介業者の営業員と同じ)。

以上のような説明を受け、「セルフ売却」に関する筆者の1つ目、2つ目の不安は解消した。一方、3つ目の不安はさすがに先方に聞いて答えが出る話ではなかったが、一生に何度もあるわけではない不動産売却の機会である。別に売り急いでいたわけでもないので、まずは「実験的」に使ってみて、もしうまくいかなければその後で別の仲介業者に頼めばいいだろうという結論を出し、さっそく利用することにした。

 

マイペースで売却できる

となれば、まずやるべきことは自分が所有している売り出し対象物件の登録である。

「セルフ売却」を含む「おうちダイレクト」自体、ヤフオクなどと同じくヤフーのサービスの一部なので、まずYahoo! JAPAN IDでログインし(なければ登録が必要)、メール連絡先、物件の所在地(マンション名・棟番号・所在階・部屋番号)、間取り、専有面積、主要採光面(方位)、バルコニー有無(面積)を登録する。その後、運転免許証など身分証明書の画像をアップロードすれば第一段階の登録作業は完了となる。

Photo by iStock

このように、当初は仲介業者との媒介契約はおろか訪問査定・面談すら必要なく、簡単なインターネット入力だけで登録できてしまうハードルの低さは、「セルフ売却」を利用する大きなメリットのひとつである。

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