2月21日 DNAの二重らせん構造を発見(1953年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1953年の今日、ジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックによってDNAが二重らせん構造であることが解明されました。DNAは核酸の一種で、地球上の多くの生物において遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質です。

ジェームズ・ワトソン(左)とフランシス・クリック(右) Photo by Getty Images

アメリカ生まれのワトソンとイギリス生まれのクリックはケンブリッジ大学で出会い、DNAの構造解明に専念しました。

 

「DNAという高分子が安定した構造を維持するためにはらせん構造が最適なのではないか」と予想した2人はロザリンド・フランクリンという女性研究者がとったX線回折像をもとに、実際にDNAがらせん構造をもっていることを突き止めました。

同年4月25日、「Nature」にこの分子構造モデルが論文として発表されます。これをきっかけに、生物学者は生物を分子のレベルで解明する可能性を認識し、「分子生物学」が誕生することとなりました。

 〈4月25日 DNA構造の論文が発表される(1953年)〉

その後、「らせんは二重なのか。はたまた三重であるのか」が大きな問題となりますが、クリックの研究経験にもとづく検証により、二重の構造であることが判明しました。

Photo by iStock

こうしてDNAの二重らせん構造の発見は、生物学にパラダイム変換をもたらしたのです。

よりくわしいDNAの歴史を知りたい方は、ワトソン自らが著者となったこちらのブルーバックスをどうぞ! 『二重らせん』、『DNA (上)』と『DNA(下)