賑わうナイトマーケットの片隅で、絵が好きという8歳の少女とお互いの似顔絵を描き合った。少しずつ暮れゆく空の下、描くことがなければ出会うこともなかった2人の貴重な時間が流れていた。/Garapan Street Market Beach Rd., Garapan, Saipan
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日暮れ。毎週木曜日にガラパン沿岸で開催される夜市、ガラパン・ストリート・マーケットへ。煙がモクモクと上がる屋台からは、美味しそうな匂い。チャモロ料理のケラゲンや串焼き、BBQにタコス、カラフルなジュースの屋台と、どこも行列ができる賑わいだ。マーケットの真ん中のステージは、サイパンで人気の若手と思われるバンドのライブで盛り上がっている。喧騒を少し離れた木の下で人々の様子を描いていると、8歳の女の子が「アーティストですか?」と声をかけてきた。

「そうだよって答えたら、私もいつかアーティストになりたくて、毎日絵を描いていると教えてくれた。空を描くのが好きだから、自分ももっといろんな青の色鉛筆が欲しいって」

女の子と一緒に互いの似顔絵を描き合っていると、他の子供たちも集まって来る。2人の絵を覗き込んで楽しそう。「この絵は耳が似てなくて失敗したかな?」とエイドリアンさんを描いた絵を指差す彼女に、「絵が好きなら結果よりも、描くことが大事だよ」と伝えると、にっこりと微笑む。

ホテル内のスペシャルなレストラン〈KEVIN’S The Prime Rib & Seafood〉。自家製ソースで食べるメインのリブステーキは目の前でカットしてくれる。店には名画のポスターが掲げられ、映画にまつわるピアノの生演奏も。

日が落ちて画用紙が見えなくなるまで描いては描き、たくさんの土地の人たちと出会った。

「いろんな人と話せた日。海もすごく綺麗で、ここにずっと住むって、どんな生活なんだろうって考えた」