質問すると怒る医師には注意

みなさんに考えていただきたいのは、「その医師と意思の疎通をしたかいなか」ということです。私は一生懸命説明したつもりでも、そしてお礼を言われても、そのあとになって「人殺し」と言われました。今でも心に刺さることです。

でも、医師を信頼していただかないと、医師も何もできないことがあります。
信頼できるか否か。それを判断するのは確かに難しいかもしれません。
そんなときに一つの指針にしていただきたいのは、「質問をした時の態度」です。

私自身が小学生のときに胸部のレントゲンでひっかかったことがあります。咳がとまらず、検査を受けたのですが、そのとき年配のベテラン医師に「結核の可能性がある」と言われたのです。そして「うなぎの骨を食べなさい」と言われました。うなぎの骨? なぜ? と思った母が、「それはカルシウムを摂るといいということですか?」と聞くと、「うるさい! 今の若いもんは屁理屈ばかりグダグダ言いすぎるんだ!」と怒鳴られたのです。

うなぎの骨を毎日食べること、そして外で遊んではいけない。
とにかくそれを命じられました。

母はそれで私がよくなるのならと、近所のうなぎ屋さんに骨をもらいに行き、毎日どんぶりに山もりの素揚げを作ってくれました。子どもですし、美味しいとは思いませんでしたが、良くなるならと必死で食べました。

近所のうなぎ屋さんに母が通って骨をもらってきた Photo by iStock

ところが、ようやく結核予防センターの予約をとれた約ひと月後のこと。
検査終了後、即座に「なんでもありませんよ」で終わったのです……。もちろんうなぎの骨は食べなくていいと言われました。