日本人が知るべき、事故続発のボーイングと米政府「ただならぬ関係」

厳しい状況が続いているが…
時任 兼作 プロフィール

初の「大型旅客機墜落」の背景も…?

同関係者は、米国の研究機関が密かに作成した「ランデブー・レポート」なる極秘調査報告書の存在にも言及した。

そこには、NASA(米航空宇宙局)のスペースシャトル・ディスカバリー号を背中に乗せて空輸するボーイング747の写真が掲載されており、「同社と政府が表裏一体の関係であることの象徴」との解説が付けられているのだという。

 

今回の事故でボーイング社の経営陣らがなかなか米議会に召喚されなかったのも、天に唾するようなものだからだ、とも付言した。

他方、運輸行政に詳しい政府関係者は航空機事故の歴史をひも解き、こんな見解を示した。

「世界で最初の大型旅客機の墜落事故も、米政府との癒着が原因だだったと囁かれている。DC10の事故を思い出してもらいたい」

DC10の事故とは、1974年3月にフランスで発生した、トルコ航空(現ターキッシュエアラインズ)981便の墜落のことだ。事故機はマクドネル・ダグラス社の DC10。原因は閉鎖が不完全だった貨物室のドアが、機体の上昇に伴う機内与圧と機外の気圧の圧力差に耐え切れず脱落したことであった。

問題は、この事故の2年ほど前の1972年6月、アメリカン航空のDC10の後部貨物ドアが飛行中に脱落する事故が発生していながら、改善がなされていなかったことだ。

当時、事故を調査したNTSB(米国家運輸安全委員会)はFAAに耐空性改善通知(AD)を出すよう勧告したが、ニクソン大統領が動いてFAAに介入。FAA上層部は、それを受けて勧告を放置したのである。