役所があえて教えない…マンション改修に使える「国の埋蔵金」があった

エレベーター設置にも補助が出ます
山岡 淳一郎

金沢市に拠点を置く、(株)髙屋設計環境デザインルームの代表で一級建築士の高屋利行氏は、同リフォーム推進事業を利用して多くのマンションを改修、再生している。
高屋氏は、実践的な再生手法を語る。

「外壁の剥落が問題視されているようですが、一例をあげると、大規模修繕の外壁補修と『外断熱』の組み合わせで建物の品質は格段にアップします。外装材の上から断熱材で建物全体を覆う。建物に外断熱の服を着せるようなものです。

こうすれば省エネルギー性は目覚ましく高まり、断熱材が外気の温度変化や風雨から躯体を守るので建物が長もちします。大規模修繕の周期は、確実に20年以上に延びる。その間、修繕積立金を蓄えられ、管理組合の財務も好転。優良住宅の趣旨とぴたりと合います。でも、残念ながら知られていない……」

 

エレベーターの後付けにも補助金が使える

「官の埋蔵金」は、エレベーターの後付けにも使える。「優良建築物等整備事業」の「既存ストック再生型」が、そのツールだ。2009年にスタートした同事業の「既存ストック活用型」も過去にほとんど活用されていなかった。が、2018年末から「パイロットハウス東村山(築38年・5階建て44戸)」管理組合がこれを使ってエレベーターの後付けをしている。

同管理組合では16年前にエレベーターの設置を検討したことがあったが、低層階の一部の反対で実現しなかった。既存ストック再生型の補助金がついてエレベーターを設置できた。