新型肺炎ショック、これから日本経済と世界経済に何が起きるのか…?

2019年と同じ光景はあり得る
唐鎌 大輔 プロフィール

2003年の教訓、日本銀行が動き出す…?

為替市場への影響という観点からは日銀の「次の一手」への影響という論点も無視できない。

1月21日の会見で黒田日銀総裁はこの点を問われ、「現時点で何か予想のようなことを申し上げるのはまだ早い」と詳しい回答を控えた。

 

ここで2003年当時の福井元総裁時代の政策運営を振り返ると、同年5月に「東アジアでの新型肺炎の影響を巡る不確実性に加え、株価、為替相場の不安定な動きなど、先行き不透明感がこのところ強まっている」として量的緩和の拡大(当座預金残高の目標値を「22~27兆円程度」から「27~30兆円程度」)を決定している。

疫病リスクが追加緩和の理由となった前例がある以上、感染の状況次第で市場催促が始まる可能性はある。

〔photo〕gettyimages

とはいえ、次回会合は3月18~19日とかなり先だ。

それまでに収束しているのが最善のシナリオであり、その可能性を願うばかりである。

収束せず、現在の騒動が次回会合まで継続していた場合、日銀は新たなリスク要因としてこれに言及し、政策運営の修正を検討する事態に陥っている可能性も否めない。

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