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中国が「軍民融合」で進めるAI軍事革命…このまま独走するのか

倫理と実用の相反に悩むアメリカ

中国は「軍民融合体制」で軍事革命を進めている。極超音速滑空ミサイルなどいくつかの分野で世界最先端の兵器システムを保有しており、これに対するアメリカの危機感が強まっている。米中貿易戦争の根底には、AIなどハイテク分野での覇権争いがある。

 

迎撃できない極超音速滑空ミサイル

2019年10月1日、中華人民共和国建国70年を記念する軍事パレードが、北京の天安門前広場で行なわれ、各種の兵器が誇示された。

とりわけ眼をひいたのは、極超音速滑空ミサイル「DF-17(東風-17)」だ。

マッハ5以上という極超音速(ハイパーソニック)で飛行し、弾道ミサイルより低く飛来するので、レーダーによる発見が遅れる。また、着弾点が予想できないために、既存のミサイル防衛システムでは迎撃が不可能だとされる。就役すれば世界最強のミサイルになる。

射程が1800~2500kmという推定もある。これは、日本、アメリカ、韓国のミサイル防衛網が、無力化されつつあることを意味している。

パレードには16両ものDF-17の移動発射機が登場した。2020年には量産体制に入るとされ、既に実戦配備されているとの見方もある。