韓国が抗議…リニューアルした政府の「領土・主権展示館」その実力

ARも活用しているが…
辻田 真佐憲 プロフィール

ARの活用は悪くないが……

なるほど、先述したように「主権・領土展示館」にも映像コーナーは存在する。

ただ、それは簡易な椅子が並べられ、映写機で数種類の映像が映し出されるだけだった。会社の研修ではあるまいし、もっとなんとかならないのかと思わされた。案の定、筆者が行ったとき、誰もそこにいなかった。

「主権・領土展示館」の映像スペース

ほかになにかないかと、奥の図書コーナーにも立ち寄ってみたが、こちらは政府の書類や学校の教科書、そしてなぜか歴史マンガなどが置かれているのみ。棚はスカスカであり、市販本があると思えば、『別冊正論』の「総復習『日韓併合』」や、『WiLL』の「竹島問題100問100答」という有り様だった。

見るひとによっては「面白い」のかもしれないが、なにぶんマニアックすぎる。

ただ、「領土・主権展示館」にも見るべきところがないわけではない。それは、ARの活用である。

ARとは拡張現実のことで、カメラを通じて見える現実の風景に、文字やイラストを重ね合わせる技術をいう。一時大流行した「ポケモンGO」などを想像してもらえばわかりやすいだろう。

ARスポットで専用タブレットをかざした場面
 

同館では「AR」と表示されたパネルに専用の端末をかざすと、北方領土ではエトピリカ、竹島ではアシカ、尖閣諸島ではアホウドリの3Dモデルが映し出される。数少ない娯楽要素であり、なかなか悪くない。

これは、それぞれのイメージキャラクター、エリカちゃん(北方領土)、りゃんこ(竹島)、アルバ(尖閣諸島)にも対応している。

ただし、この機能は十分に宣伝されているとはいいがたく、わざわざ受付で専用端末を借りる必要がある。これでは不便であるし、3Dモデルにももっとバリエーションが必要だろう。現状では多くのひとが通り過ぎてしまうし、かりに端末を借りても数分で飽きてしまう。

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