韓国が抗議…リニューアルした政府の「領土・主権展示館」その実力

ARも活用しているが…
辻田 真佐憲 プロフィール

「独島体験館」の仮想現実体験

同館でもうひとつ気になったのは、外国語の説明がないことだった。衛藤晟一沖縄・北方担当大臣は、韓国政府からの抗議にたいして、同国の関係者にも見てほしいと述べたが、これでは参照のしようもないのではないか。

これにくらべると、ソウルの「独島体験館」は、多くの展示で日本語、英語、中国語のパネルが用意されていて、抜かりがなかった。

同館は、東北アジア歴史財団によって設立され、現在、ソウル駅のすぐ北に置かれている。文字の説明や島のジオラマなどは「領土・主権展示館」と大差ないのだが、なかでも「4D映像館」が特筆に値する。

「独島体験館」のジオラマ

その名のとおり、これは4Dシアターである。かなり狭いものの、一般の映画館のように階段状に椅子が置かれ、映像にあわせてそれが動く。そして3Dメガネをかけると、岩や鳥が飛び込んでくるように見える。

 
4D映像館の入り口

日本語の説明にいわく、「『4D映像館』では特別に制作された映像と技術を駆使し、東海の一島『独島』を肌で感じられるようにしました」。

映像自体は大したことはないのだが、物酔いするレベルで椅子が激しく前後左右に動くので、まるで遊園地のアトラクションに乗ったかのようだった。孤島の風景に、よくここまでの手間をかけたものだと感心した。

また、同館ではVRスコープも貸し出しており、覗き込むと、竹島のあちこちの映像を立体的に見ることもできた。

たんにパネルを読むよりも、こういう体験型の施設は、来訪者に強い印象を残す。これだけで「そうか、竹島は韓国領か」と思うわけではないものの、記憶にまったく残らないよりマシともいえる。

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