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新型コロナウイルス「中国の情報隠蔽」を考えて患者数を予測したら…

SARS、MERSの教訓に学ぶ

初動の「情報隠蔽」が痛かった

中国で新型コロナウイルスによる肺炎が流行している。

WHO(世界保健機関)は、現時点では「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」を宣言するような事態には至っていない、としているが、日本にいるとやはり気になる。東京や大阪、京都などには春節で数多くの中国人が来ているので、日本としても対岸の火事ではすまない。

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最新の情報を得るうえで筆者が参考にしているのは、日本語で読める人民日報だ(http://j.people.com.cn/)。最近になって、急に記事が増えてきた。それと、WHOのサイトである(https://www.who.int/westernpacific/emergencies/novel-coronavirus)。WHOのサイトには統計データも出ているが、2015年に韓国などで流行したMERSコロナウイルスの時のようには充実していない。

 

そもそも今回は、中国で当初、情報隠蔽があったと思われる。

武漢市で原因不明の肺炎患者が見つかったのは、先月12日とされている。そして先月の30日には、原因不明の肺炎に関する公式文書がネットに流出している。

しかし、今月2日になって、地元公安当局がネットで肺炎情報を流しているネットユーザーを処罰した、とされる。これは情報隠蔽と言われても仕方ない行為だ。

その後、ネットで情報が広がり始め、22日になってようやく中国政府が記者会見を開いた、という初動の遅さがあった。人民日報では、1月20日ごろから感染者数の情報が掲載されるようになった。