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裁判官が「刑事より民事のほうがダントツに面白い」と断言する理由

じつは玄人好みの「面白さ」がある
高橋 隆一 プロフィール

公証役場は人気の再就職先

裁判官や検事には、第2の人生として公証人になるという道もあります。

公証人は遺言や離婚に関する紛争を予防するための法律的な契約関係の文書を作成する役割を担う公務員です。

公証人が執務する公証役場は全国に約300カ所、公証人は約500人います。

 

当然のことながら法律に関する高度な知識と、豊富な実務経験が求められるため、裁判官や検事などを長く務めた人の中から公募によって選ばれ、法務大臣が任命します。

ただし公務員とはいっても報酬は給与ではなく、手数料制になっています。

事務所を借りたり事務員を雇ったりする費用は公証人持ちなので、仕事の形態としては弁護士に近くなります。作成したものが公文書になる自営業者というイメージです。

定年は70歳なので、退職した裁判官や検事にはいい再就職先です。

私も59歳で裁判官をやめて公証人になりましたが、正直言って判決を書くよりもはるかに負担が軽くなりました。

検事でも定年前に辞めて公証人になる人は少なくありません。

そして公証人を辞めると、検察OBが次は弁護士として大手の弁護士事務所を紹介してくれたりするそうです。

そこで今度は検察官時代に鳴らした腕を、刑事事件で発揮するというわけです。

話が少々脱線しましたが、図らずも現役時代、民事を担当することが多かった私は公証人を経て、今、弁護士をやっています。

やはりよく言われているように、民事の経験は弁護士としてとても役に立っていると感じています。