1月末になって、日本株市場に思わぬところからショックが巻き起こっている。
ここへきて、中国発で突如猛威をふるい始めた「新型肺炎ショック」である。
中国湖北省武漢市が発生源とされる「新型コロナウイルス」による感染拡大が止まらず、ここへきて世界中を震撼させ始めている。
中国の保健当局によれば、新型のコロナウイルスによる肺炎の患者は中国国内で1975人に達しており、すでに50人以上の死亡が確認されているという。
「感染拡大が止まらない状況で、ついに中国では海外への団体旅行を当面中止することを決定。しかし、すでに中国以外の国でもオーストラリア、韓国、マレーシア、カナダなどで感染者が確認されており、世界全体で患者はすでに2000人を超えた。感染拡大に歯止めがかからなくなってきた」(アナリスト)
さっそく、世界と日本の株式市場ではそんな新型肺炎ショックの直撃を受けている。
「どこまで被害が拡大するのかわからない状況にあって、投資家たちがリスクオフ的モードへ急転換しています。そこへきて、昨年来より失速を始めている中国経済のさらなる景気押し下げ要因になるとして、マーケットでは次の『チャイナショック』の引き金になるとの警戒感まで高まっている。
先週のマーケットではさっそくアジア株が全面安になる展開も巻き起こるなど、予断を許さない状況になってきた」(前出・アナリスト)
当然、そんな新型肺炎ショックは日本株もモロに直撃している。