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ゴーンには言われたくない、のろま日本人が独裁者より勝っていること

決断は遅くとも実行は早い
大原 浩 プロフィール

民主主義は、そもそも手間がかかる

しかしながら、ゴーンが偏見と誤解から「日本人はのろまだ」と評したことは、「日本の民主社会」がどれほど素晴らしいのかを見直すきっかけになると思う。

共産主義中国の改革・解放が軌道に乗って勢いを増していたころ、「中国では何事も迅速に決定されてどんどん発展していくのに、日本はのろまで何事も決まらない。中国を見習え」という論調がよく見られた。

確かに、当時の中国の発展ぶりは目覚ましく、日本の発展は停滞していた。しかし、ただそれだけで、「共産主義中国の手法を礼賛するのはあまりにも視野が狭い」ということが今ではよくわかる。

 

何事も共産党が勝手に決めて、強制的に実行させれば、少なくとも表面的には物事の進行が早いのは当然である。しかし、民意(従業員の意思)を無視した結果どのようなことが起こるのかは、香港・台湾、さらにはチベット、ウイグルの現状を見れば一目瞭然だ。

さらに、独裁者がいつも正しいわけではなく、むしろ間違っていることが多い。誤りを是正する民主的チェック機能が無ければ、現在の習近平政権や韓国・文在寅政権のように自らの誤った政策で墓穴を掘る可能性が高い。

習近平政権や文在寅政権の失策については1月28日公開の「『コロナウイルス大流行』が貿易戦争完敗の中国にトドメを刺すか」など、過去記事を参照いただきたい。

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