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ゴーンには言われたくない、のろま日本人が独裁者より勝っていること

決断は遅くとも実行は早い

カルロス・ゴーンが「言いたい放題」

日本から逃亡した国際指名手配犯のカルロス・ゴーンは、レバノンで言いたい放題である。

ブラジルの有力紙のインタビューには「日本人はのろまだ」と侮辱したそうだ。

伝えられている内容の要旨は、

1.日本人はのろまで、準備と計画、理解にたくさんの時間をかける必要がある
2.自分はクレバー(clever)だからレバノンに逃亡できたのだ
3.逃亡を成功させるには、素早く(日本人を)驚かすように機敏に行動しなければならない

である。

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全体の流れや、インタビューの状況などによって、言葉の持つ意味合いが変わる可能性はあるが、ゴーンが国際指名手配犯という御尋ね者にも関わらず、「わたしは優秀で迅速に動けるから、のろまな日本人なんかにつかまらない!」と言いたいのは間違いがないであろう。

つまり、ルパン3世気取りで「銭型のとっつぁんには俺を捕まえるなんて無理だぜ」と言っているのだから、多くの日本人がはらわたが煮えくり返るほどの怒りを感じたはずだ。

 

しかも、ゴーンはお茶目でスマートなルパン3世とは正反対の「冷血・極悪な守銭奴」である。半世紀もしたら「外国人版・吉良上野介」という邪悪な存在として歴史に名を残すかもしれない。

吉良上野介が、庶民から目の敵にされる理由は、11月30日の記事「池袋暴走老人に思う──なぜ日本人は『忠臣蔵』に肩入れするのか」で述べたが、根本的には「特権階級である吉良上野介が、『有職故実』という庶民には得体のしれないルールで、田舎者で純朴な浅野内匠頭をいじめ倒した」という図式が、庶民感情を逆なでにしたといえる。