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武蔵小杉タワマン住民の「本当の悲劇」がこれから始まる

他人事ではありません

一夜にして水浸しになった武蔵小杉のタワマンは、今も完全復旧していない。まだ表面化していない問題も山積している。災害大国日本で、同じ悲劇があなたの家を襲っても不思議ではない。

仮駐車場まで徒歩40分

「電気や水道はすでに復旧しています。でも、すべてが元どおりになったわけではありません。背伸びして買ったマンションだから、別のところに引っ越す貯金も今のところないし、ひとまず住み続けるしかないですよね」

こう語るのは、川崎市中原区・武蔵小杉駅前の「パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー」(以下、パークシティ武蔵小杉)に住む60代男性だ。

Photo:google mapより

2019年10月12日に日本列島を襲った台風19号により、近隣の多摩川は一部氾濫した。再開発により「住みたい街ランキング」常連となった武蔵小杉駅前は、雨水と下水の混じる汚泥に浸かった。

地上47階建て、総戸数643戸のパークシティ武蔵小杉も浸水被害を受けた。地下階にあった電気系統が故障し、2週間近く停電や断水が続いた。

 

1階のエントランスは泥水が流れ込み、備え付けのソファはボートのように浮かんだ。タワマンでいちばん重要な設備となる6基のエレベーターも止まり、住民は階段での上り下りを強いられた。