# 教育

最難関大学や医学部に「合格する子ども」の親たち、その意外な共通点

「5つのポイント」を指南
原田 広幸 プロフィール

お金の心配をさせない

私は、医学部の専門予備校を経営してきたので、その対象の半分以上は、医師や会社経営者などのお金持ちの家庭の受験生だった。

photo by iStock

ところが、そんな恵まれた家庭のお子さんでも、そのほとんどが、「なるべく学費の安い大学に行きたい」、「親に負担をかけないように自宅から通える大学だけを受験する」というようなことを言うのだ。まして、平均的な一般家庭の受験生なら、もっと慎ましやかなことを考えている。

ここで言いたいのは、子どもは、親が思っているよりも、進学のための資金や学費について、心配しているということだ。医学部にもほんの少しで合格できそうな(医学部志望の)受験生が、「浪人するとまたお金がかかる」(そして親に迷惑をかけるから)という理由で、不本意な進学を決める場合がある。本当にもったいないと思う。

1年浪人して医学部に入れれば、6年後には医師になり、それから数年働けば、1年の大学受験浪人のための費用はもちろん、大学時代の学費分だって、親に返せるかもしれない。そういうことを、18歳くらいの子どもは、(全員ではないが)まだわからないのだ。

 

また、塾や学校で勧められる参考書や問題集、参加を促される特別授業なども、子どもが望むならば、親から「買いなさいよ」「行ってもいいよ」と声掛けをしたいところだ。親にとって、子の教育費は、少子化傾向の世相とは反対に、上がり続けているらしいが、それは子どもには責任がないことだ。

教育費の負担増という問題は、政治の力でなんとか解決してほしい課題だと思っているが、それはここでは置くとして、親の立場としては、子の本気の勉強を支援するための必要経費は、子どもが遠慮しなくて済むように、さりげなく準備しておきたいところである。

数千円をケチることによる機会損失は、学力を大幅に下げることにつながり、ひいては子の選択肢の幅を狭めてしまうかもしれないのだ。

お父さんお母さんの「飲み代」を、子の学費に回したら何を学べるか、一度計算してみよう。