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アシックスとミズノが“ナイキの厚底”に勝てない「致命的な理由」

結局、東京五輪には間に合わない
酒井 政人 プロフィール

それでも東京五輪には間に合わない

正月の駅伝で存在感を見せたアシックスとミズノだが、今夏の東京五輪に間に合うかというと、かなり厳しい状況といえる。なぜかというと、男子マラソンの有力選手で両メーカーを履いている選手は多くないからだ。

昨年9月に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(以下MGC)では、男子の出場30人のうち16人が、『ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%』を着用。東京五輪選考に絡むトップ3に入った中村匠吾(富士通)、服部勇馬(トヨタ自動車)、大迫傑(ナイキ)を始め、上位10人中8人が同シューズを履いていた。

昨年のMGCを制した中村匠吾選手(Photo by gettyimages)

実はこの数年で有力選手が続々とナイキに履き替えている。

長年ミズノを愛用してきた佐藤悠基(日清食品グループ)はマラソン出場時にはナイキの厚底シューズを着用。アシックスでも「エース」といえる選手が“流出”した。2018年のジャカルタ・アジア大会の男子マラソンで金メダルを獲得した井上大仁(MHPS)だ。

 

2時間6分54秒(日本歴代5位)の自己ベストを持つ井上はアシックスの広告にも登場するほどの看板選手。東京五輪マラソン日本代表の有力候補のひとりだが、MGCでは完走した27人中最下位に沈んだ。

相当ショックだったようで、レース後は、「身体が動かなかった。理由は分からない」と首を捻った。MGCファイナルチャレンジの出場についても、「今は何も考えられない」と話すにとどめた。

しかし、井上はMGC後、ナイキの厚底シューズを履いて復活を遂げた。それどころか、以前よりも強さを増している。

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