見渡す限り美しい緑が広がる、北海道東部、十勝・帯広エリア。ここには動植物を手本にして生まれたアートや自然と共生した芸術作品がたくさんあります。豊穣の大地に息づくアートを巡るドライブ旅へ、服飾ディレクターの岡本敬子さんと出かけました。

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素朴な自然を体感できる
〈六花の森〉でアート散策

〈六花亭〉の「ポテトチップス」のパッケージには包装紙と同じ、十勝六花が描かれている。中身はシンプルなうす塩味。/六花の森 北海道河西郡中札内村常盤西3線249-6 ☎0155-63-1000(※冬期は休館)※現在の営業状況は公式情報をご確認ください。

〈メム アース ホテル〉を出発し、中札内村へ向かった。ここは日高山脈の裾野にある小さな村でパッチワーク状の畑が広がり、酪農や農業がさかんなエリア。また、いくつもの美術館が集結した“アート村”という顔も持つ。

今回は7つの美術館を有する〈六花の森〉へ立ち寄ることにした。名前からも分かる通り、北海道のお菓子メーカー〈六花亭〉が手がけるアートの森だ。10万平米の敷地内に、地元の山岳画家である坂本直行が〈六花亭〉のために描いた北海道に咲く6種類の山野草(通称、十勝六花)を中心とした植物を植え、包装紙の世界をリアルに表現している。

〈六花亭〉では「マルセイバターサンド」を購入。/六花亭 帯広本店 北海道帯広市西2条南9-6 ☎0120-12-6666 ※現在の営業状況は公式情報をご確認ください。

森の中ではクロアチアから移築した古民家7棟が小さな美術館に生まれ変わり、それぞれ坂本直行や安西水丸などの作品館、〈六花亭〉が発行する児童詩誌「サイロ」の表紙絵を展示している。

敷地の中には美しい樹形を見せるニレの木などが生い茂っていて、美術館の窓から見える緑の景色が、まるで絵画のように思えてくる。森の中に流れる小川の音に耳を傾け、素朴な自然を近くに感じながらアート鑑賞を楽しんだ。