PL学園・野球部の「ヤバすぎる3年間」で僕が学んだこと

『バトルスタディーズ』著者が語った
元永 知宏 プロフィール

なきぼくろには「俺みたいなカスが横着したらあかん」という思いがあった。それを見ていたコーチがこう言ってくれたのだ。

「おまえは、その姿勢でいたら、このあとも大丈夫や」

なきぼくろがその言葉の意味を理解したのはずっとあとのことだった。

「コーチがものすごく真剣な顔で言うてくれたことをよく覚えています。いま振り返ったら、大事なことですよね。レギュラーを獲れるか獲れんかわからんやつが手を抜いたら話にならん。そのあたりを評価してもらったのはうれしい。どんなときでも、横着するなということですね」

ほかの選手に流されることなく、自分のやり方を貫く姿を見てくれている人がいたのだ。

 

腐ることはカッコ悪い

2016年夏の大阪大会を最後に活動休止していたPL学園野球部は2017年3月、日本高校野球連盟に脱退届を提出した。しかし一方で、「DL学園」という架空の高校の野球部で繰り広げられる物語が、野球ファンに支持されているのは間違いない。2019年夏に単行本の20巻が、11月には 21 巻が出た。「DL学園」の野球部を描いた『バトルスタディーズ』には、グラウンドの外で苦闘する選手の姿も描かれている。

作中の人物たちはこう言う。

「腐るか肥やしにするかは本人次第」
「根が腐らぬ限り花は咲く」
「すべての出来事は僕が強くなるための肥料やと思うんです」