提供:ワタベウェディング

大学生のためのコンテストで最優秀賞を受賞した、とある結婚式のプランを実現させることとなりました。その舞台は“何もない”といわれる、長崎県の離島・小値賀島。何もないからこそ、カップルが自由にやりたいことを決め、島民や列席者とともに協力して作り上げる「小値賀島DIY Wedding」をワタベウェディングがバックアップします。

新たな方法で島の魅力を発信
離島ならではの取り組みを目指す

長崎県・佐世保港から高速船に揺られること約1時間半、五島列島の北部に位置する「小値賀島」は人口2400人ほどの小さな島だ。島民に小値賀島の良いところを聞くと皆、口を揃えて「“何もないこと”が良いところ」だと言う。その言葉通り、コンビニや夜遅くまでやっている店はないがその代わりに、おいしい海の幸や野菜など多様な食材、日本にいることを忘れてしまうような美しいビーチや目を奪われる絶景、時間を忘れゆっくりとすごせる古民家ゲストハウスなど……この島にしかない魅力に溢れている。

そんな小値賀島で2019年10月下旬、ワタベウェディングが提案する新しい結婚式のスタイルのモニターウェディングが行われた。これは、2018年に開催された「大学生観光まちづくりコンテスト2018」の、長崎県の離島を対象とした部門で最優秀賞を受賞した、活水女子大学のプランの事業化に向けたアドバイザーとして、リゾートウェディングのパイオニアであるワタベウェディングが選ばれ、全面バックアップしたもの。何度も話し合いを重ね、「小値賀島DIY Wedding」として生まれ変わり、その実現へ向けて、小値賀島や長崎県のスタッフとともに準備を進めてきたのだ。

日本における離島は、自然環境の保全や海洋資源の利用、領海・排他的経済水域の保全など、重要な役割を担っているが、人口の減少や島民の高齢化など、問題を抱える島も少なくない。さらに、島国である日本には多くの離島が存在するものの、そのどれもが有名観光地なわけではないし、リゾートなわけでもない。

今回、モニターウェディングの舞台となった小値賀島もそんな悩みを抱える島のひとつで、豊かな自然もあり「日本でもっとも美しい村」に選ばれているが、高齢化率は長崎県一と、深刻だ。しかし先述した、“何もないこと”を前面に押し出し、近年は離島振興に努めている。

【アクセス】
長崎空港からJR佐世保駅まで車で約1時間もしくは高速バスで約1時間40分。そこから徒歩で佐世保港へ行き、高速船で約1時間30分もしくはフェリーで約3時間で小値賀島へ。このほか、博多港からのフェリーもあり。

【小値賀島でのモニター挙式に関するお問い合わせ】
おぢかアイランドツーリズム
☎0959-56-2646(9:00~18:00 年末年始を除き無休)

長崎県五島列島 小値賀町
×WATABE WEDDING

役場職員から島民ボランティアまで
島をあげて行う式の準備

今回スタッフとして参加するのは、小値賀町役場の職員や島の観光案内などを行っているおぢかアイランドツーリズムのメンバー、さらに島民のボランティアで結成されたチームおぢかウェディングの人々。そこに、長年リゾートウェディングを手がけるプランナーも加わり、プロの目線からアドバイスをするなど、協力して準備が進められた。

ビーチに立てるウェディングアーチやパーティー会場のテーブルなどはすべて手作りで、ベンチやパラソルなど島民の家庭から借りてきたものも並ぶ。テーブルセッティングに使われる切り株も、フェイクではなく本物の丸太から切り出されたものを使えるのも小値賀島ならでは。

DIYウェディングだからこそ、このように島の良さを最大限に生かすことができ、さらにはこれが地域活性化にも繋がっていくという好循環が生まれる。

ブーケ制作やヘアメイク……
専門スタッフもすべて島民が担当

ブーケやヘッドピース、会場の装花を手がけたのは島内の花屋「ききょうや」の店主・藤田さん。新婦の希望に応えるべく、トレンドを学びに福岡まで出向いたそう。

100年以上続く島内唯一の印刷所に併設された「OJIKAPPAN」では、活版印刷を用いて席札を制作。「新郎新婦が制作されたウェルカムボードに合わせたデザインを考えました」と、担当者の横山さん。

そして、料理の提供は古民家レストラン「敬承 藤松」の料理長・遠山さん。小値賀島の食材をふんだんに使い、特に新鮮な魚を食べてもらいたいとの思いからメニューを考案したそう。

このほかヘアメイクやウェルカムドリンクの提供などもすべて島内のスタッフが担当。DIYウェディングを行うことで、島の人々も自分の専門分野で参加することができ、仕事が生まれ、この島に住み続けられる街づくりにも繋がっていく。

どこで撮影するか迷うほど!
豊かな自然の中で行うフォトウェディング

小値賀島には数多くのフォトスポットがあるが、今回選ばれたのは、400~500メートル続く松の並木道「姫の松原」と、たくさんの牛が放牧されている芝生や大海原が広がる「長崎鼻」の2ヵ所。このほかにも、赤い砂浜が広がる「赤浜海岸」や大きな鳥居が建つ神秘的な「玉石鼻」など、島内には絶景がたくさん。

古民家が残る何気ない島の小道や船が停泊している港、夜空に広がる満天の星の下で撮ることもできるだろう。いずれも島民たちが古くから守り続けてきた景色で、どの地も島の歴史や文化を感じることができる。

景色や自然を守るために、海岸のゴミ拾いなどは島民が日常的に行っているのだそう。SNSが普及したことにより、このフォトウェディングが小値賀島の名所や美しい自然を多くの人に知ってもらえるきっかけのひとつにもなることだろう。

島全体が一丸となってお祝い!
式の前には商店街をパレード

準備をしていく中で、小値賀島側から提案されたのが商店街をパレードしながらの“餅まき”だという。

「島が一丸となれるよう、新聞や町内回覧でも結婚式のお知らせをさせてもらいました。このパレードをやることで、小値賀島ならではの、人のあたたかさに触れてもらえたらなと思ったんです」と、おぢかアイランドツーリズムの木寺さん。小値賀島ではお祝い事の時に餅まきをするのが恒例で、昔より減ったそうだが島民が楽しみにしている風習のひとつだそう。

今回の主役となったカップルも、「島の方たちにたくさんお祝いしていただき、皆さんと触れ合うことであたたかさを感じることができました」と喜んでいた。この人と人との距離の近さは、普段から人付き合いの活発な離島だからこそ。これは都会に住むカップルにとって、特別な思い出となることだろう。

【お問い合わせ】
ワタベウェディング

提供:ワタベウェディング

●情報は、FRaU2020年1月号発売時点のものです。
Photo:Yuka Ochiai Text:Kazeno Arai Edit:Aiko Hayashi