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深刻なオーストラリア森林火災のウラで起きた「デマ拡散と火消し」

日本人にとっても他人事ではない…

異常なオーストラリア森林火災

昨年秋から続いているオーストラリアの山火事は、南半球の大陸で例年見られる山火事とは規模が違うことが明らかになった。

当初は「オーストラリアでは毎年、山火事があることが普通で、異例のことではない」というニュースであった。

これまでに29人が死亡、2千軒以上の住宅が全焼し、数十億の動物や昆虫が犠牲になった。「スイスの面積に相当する山火事」から「韓国と同じぐらいの面積が消失」と山火事は拡大する一方となり、現時点で1180万ヘクタールの面積が燃えたとされている。

こうした事実が報道されるにつれて「これは異常事態だ」と世界中から注目されるようになった。

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推定8万頭といわれるコアラのうち、3万頭以上が死亡し、カンガルー島では絶滅した昆虫種もあるとされる。実際にどのくらいの被害があったかは、南半球で夏が終わり、火事が収束してから現地調査をしてみないとわからない。

一方、今年に入り、ソーシャルメディアで「どこへ寄付をしたらよいか」という書き込みとともに、「火事は放火が原因」という日本語の書き込みが目立つようになった。

とかくネットでは過激なニュースや書き込みが拡散しやすいが、これなども典型ではないか。このような火事が人為的な放火によるものではないか、ということであれば誰しも怒り、簡単にシェアしがちだ。

しかし、このニュース源はどこか、ということをネットで調べようとする人はおそらくごく少数だろう。

一体、誰がどのような意図でそのような偽情報を拡散させるのであろうか。