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世界平均の27倍!日本近海で急拡大するマイクロプラスチック汚染

なぜ汚れたのか?どう清浄化するか?
今、海に流出するプラスチックごみが問題になっている──。そんなニュースを最近よく耳にしますよね。

それは日本でも例外ではありません。例外どころか、われわれが暮らす日本列島は、世界平均の約27倍ものマイクロプラスチックごみが浮かぶ海に、完全に取り囲まれているのです!

日本の近海がなぜここまで汚染されてしまったのか、その真相に迫ります。

驚くべきデータ

近年、マイクロプラスチックが、海洋汚染問題の主役として急速に浮上してきた。新聞・テレビ等でも、ひんぱんに取り上げられている。

今や、地球温暖化とならび、海洋全体に関わる環境問題の最優先課題といっても過言ではない。

海中のマイクロプラスチックは、さまざまな人工汚染物質にまみれている。それが魚類に蓄積されれば、最終的にわれわれの食卓を脅かすことになりかねない。

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そして、ここに驚くべきデータがある。

我が国の周辺海域、すなわち日本海や本州南方海域が、マイクロプラスチックだらけになっているというのだ。あとで詳しく述べるように、単位面積あたりのマイクロプラスチック存在量は、世界平均の27倍にも達するのだという。

いったいなぜ、そんな事態に陥っているのか?

そもそも、マイクロプラスチックとは?

マイクロプラスチックとは、その名のとおり、サイズのごく小さい──正確には長さ5mm以下の──プラスチックごみのことだ。

そんなものがいったいどこからやってくるのか? 他でもない、われわれ人類が廃棄した、さまざまなプラスチック製品のなれの果てなのである。

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プラスチックは、石油からつくられる人工物だ。軽量で、柔らかくも堅くもなり、いかようにも成形できるから、便利であることこの上ない。20世紀の中頃から生産量が急増し、現在では、年間生産量が世界中で3〜4億トンにも達している。

 

プラスチック製品のなかで、使い捨ての梱包材が全体のほぼ4割を占めている。たとえばラップフィルムやペットボトル、食品包装容器やレジ袋など、われわれの日常に浸透しているものばかりだ。

そして、誰かの手によってこれらが道ばたに投棄された瞬間、プラスチックごみが発生することになる。