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「住宅ローン」を払えない人が増加中?無理なき返済のポイント

不動産屋と金融機関が危惧すること
人口減少、供給過剰、信用収縮……転換期を迎えている不動産業界。最近、目立つようになったのは、住宅ローンが払えなくなるケースだ。不動産コンサルタントで、新刊『不動産2.0』を発表した長谷川高氏は、今後「日本版サブプライムローン問題」が起きないとは言い切れないと警鐘を鳴らす。ローン破綻しないために、私たちが注意すべきことを教えてもらった。

「超低金利時代」の落とし穴

危惧していることがあります。

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20年ほど前までは、東京近郊の3000万円後半から4000万円程度のマンションを購入できるのは、目安として年収500万円以上の層でした。年収300万円前後の層は、販売者側も、お客として想定していませんでした。

ところが現在では、年収300万円前後であっても、東京近郊のマンションをローンで購入することが可能です。なぜなら、金利が下がったため、計算上は支払いが可能になったからです。

ただ、30~35年という長期ローンを払い続けることを前提としたとき、果たして現実的に支払いが可能なのかどうか、長期にわたって収入が保証されている職業なのでしょうか。

 

あるデベロッパーの役員は、こう危惧していました。

「近年はかつてはマンションを買うことができなかった層にも、販売するようになっている。これが将来、日本版・サブプライムローン問題を引き起こす可能性がある」と。

私もまったく同感です。

一方、年収500万円前後の層の方々も、20年ほど前に比べ、ワンランクもツーランクも高額の物件を購入するのが当たり前になっているようです。

仮に今後、金利が上がっていったときに、返済を続けていくことが可能なのでしょうか?