埼玉県熊谷市、行田市の「生命(いのち)の授業」

さまざまながん経験者とその子どもたちとの出会いがあり、今行われているがん教育の現場を見てみたいと思いました。

全国でさまざまな取り組みが行われていますが、その一例として、取り組みを高く評価されている、埼玉県熊谷市、行田市の「がん教育」をご紹介します。

埼玉県熊谷市、行田市の「がん教育」を6年前から市の委託事業として、授業を行っているのが、「NPO法人くまがやピンクリボンの会」です。埼玉県熊谷市、行田市では2019年、がん教育として、患者の言葉が紡ぐ「生命(いのち)の授業」を小・中学校あわせて37校で実施しています。

「生命(いのち)の授業」を行う栗原和江さん
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同会の栗原和江代表理事はこう話します。

「事前に必ず、教育委員会や学校の先生方の前で模擬授業をしています。重点を置いているのは、授業に行く前の学校との打ち合わせです。がんやがん以外でも病と闘っているご家族や、あるいはご家族を亡くされた方がいたりしないか。事前に保護者にこの授業を受けていいかの確認を取っていただいています。子どもたちの反応はすごいです。まっすぐな目を向けて聴いてくれて、感動的な場面がたくさんありました」

授業は小学校45分、中学校50分。配布資料とスライドを使って行われています。講師は3人1チームで、代表の栗原さんががんの基礎知識をクイズを交え30分、次に乳がんや子宮頸がん、前立腺がんの体験者が体験談やメッセージを話します。最後に、小児がんの娘を亡くしたお母さん(同会理事)が話すという構成です。