8歳から始めたスケートの年月は
9000日を超える

いよいよショーのトリのナンバーだ。ここで高橋さんは再度ソロで演じた。

8歳から始めたフィギュアスケート。早くも25年が経ちました」と本人のナレーションから始まった。その日々は9000日を超え、宝物だと。競技者としての新しい人生の幕が開こうとしている今、今後数々の壁があっても、それをひとつひとつ乗り越え「その先の新しい景色を見ることができればと楽しみにしています」。

そして仲間やファンへの感謝と共に「これからもよろしくお願いします」とのナレーションが終わると、まさに「9000days」という曲にのせて高橋さんは滑り始めた。薄い茶色のカーディガンを羽織った彼のナチュラルな演技は、スケートを滑る喜びと感謝に満ち、これからの挑戦に心が躍っていることが伝わる。きらきらと内側から光を放つようで、それは、氷艶でみせた「慟哭の舞」と、ある意味対極にある、愛と喜びに満ちた極上のスケーティングだった。

楽日は終演後、熱列なアンコールにこたえ、何とスケーター全員で、「ザ・フェニックス」の最初の部分を踊るというサプライズ。みなノリノリで、他のスケーターにとっても、このプログラムが魅力的な振り付けなのだということが分かった。

カナダのアイスダンスのスケーター、ケイトリン・ウィーバーのインスタグラム。パートナーのアンドリュー・ポジェと日本のスケーターたちと。スケーターたちのこの表情を見ても、充実した舞台だったことがわかる 「ケイトリン・ウィーバーInstagram @ka2sh」より 

このショーでは、カリスマ性のあるオープニング、圧倒的にセクシーでカッコいいフェニックス、初々しく清新なアイスダンス、そしてピュアで泣けるソロ、とバラエティーに富んだ演技を見せた高橋さんは、まさにパフォーマーとして本領発揮だった。