2泊3日の校外学習での批判

3年生に進級しても、愛子さまは、遅刻して早退するという不規則な登校を続けていた。雅子さまは、教室の後ろや廊下で授業を見守られ、昼食は皇族専用の特別室でふたりきりで召し上がっていたという。

だが、そんな「お付き添い登校」が長期化すると、またしても、それがバッシングの種となった。
「甘やかしすぎ」「母子密着で異常」「公務ができないのに、なぜ毎日学校には行けるのか」……と。 

極めつけは、4年生の9月、2泊3日の山梨県山中湖村への校外学習に、雅子さまが付き添われた時のことだ。
神奈川県警や山梨県警の覆面パトカーや白バイまでもが随行する大名行列。

その数日後に行われた東宮大夫の定例会見では、宮内記者会の記者たちから、「税金の無駄遣い」「茶番」「税金泥棒」という痛烈な言葉が飛び出し、今まで以上に、猛烈なバッシング報道が巻き起こったのだった。

その報道を見た当時は、正直私も「過保護にもほどがあるだろう」と呆れた覚えがある。子どもの校外学習のために警察を動かし、多額の税金を使うのは、いくらなんでも身勝手がすぎると思えたからだ。

実は、かねてから皇太子ご夫妻は東宮大夫に警備を縮小できないかという相談をされていた。が、警備上それは難しいという事情もあったそうだ。

ともあれ、この校外学習からまもなく、愛子さまは、雅子さまのお付き添いなしに元気に登校された。これは、部活動以外の通常授業では、実に19ヵ月ぶりのことだったという。雅子さまに見守られながら参加した2泊3日の校外学習は、愛子さまが自信をもって学校生活に戻るための、最後のステップだったのだ。

周りからどれだけ批判されようとも、雅子さまはついに「母としての覚悟」を貫き通し、愛子さまを守り抜いた
もちろん、その後ろには、父としての陛下の支えがあったことは言うまでもない。

2017年3月22日、学習院女子中等部の卒業式に向かわれる皇太子ご一家。このように笑顔で自分の足で学校に再び来られるようになったのは、雅子さまの愛と覚悟があったからだ 撮影/JMPA/小学館