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中国の次なる圧力は…国際社会が台湾を守るこれだけの方法

アメリカは決定的に姿勢を変えた

1月11日、台湾(中華民国)の総統選で蔡英文総統が無事に2期目に再選された。しかし、これで大陸の中国(中華人民共和国)の圧力をはね除け終えたわけではない。

総統・副総統選挙、そして立法院選挙という国内の政治闘争とは異なり、これからの中国との戦いは本質的に国際的なものとなり、それゆえ友好諸国の協力が筆数となる。

今回の台湾総統選の結果では、大陸との緊密な関係を促進する対立候補者が完全に否定された。

広く報道されているように、台湾統一という方針に対立する蔡総統と与党民進党を政権の座から降ろそうと、中国は選挙に干渉しようとした。しかし、この行動は、台湾の有権者に中国への強い警戒感、危機感を引き起こすという逆効果を招いてしまった。

しかし、「核心的利益」とまでいう中国の台湾統一の方針は変わらない。中国が実際に何を行い、習近平国家主席がどのように実行するのかは見えてこないが、中国による圧力が今後も台湾にかかるのは確実である。

これまでも政治的、外交的、軍事的な圧力目立っていたが、選挙干渉という手法が挫折した今、即効性が最も高いのが経済的なアプローチとなる。

 

台湾アイデンティティは普遍

今回の総統選への中国の干渉に対し、台湾の人々は為すべき結果を出した。台湾の有権者と民主的な政治システムは、中国による情報戦、政治的、軍事的いじめに立ち向かい、国内外からの絶え間ない圧力を克服した現職の候補者を、さらに4年間の彼らの総統として選んだ。

読者がご存じのように、台湾の国民の圧倒的多数は、自らは「台湾人」であり、台湾は中国本土の一部ではないと認識している。

台湾の人々はまた、香港のように「1国2制度」のアプローチを通じて中国への忠誠の道を選んだ場合に待ち受けている、悲惨な運命をはっきりと認識している。まさに「今日の香港、明日の台湾」である。

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国際社会は、価値観を深く広く共有している台湾が守られた、この選挙結果に一斉に安堵のため息をついたことだろう。だから今こそ、国際社会は、台湾を助けるべき時がきたと意識すべきである。

ではどうすればよいのか。明らかに、最も速いルートは、台湾に対して外交的に承認を与えることだ。客観的にみて、若々しい活力と希望に満ちた主権のある、民主的で繁栄した国家であり、人権の尊重、法の支配、言論の自由と集会、自由市場の規範を共有する国である台湾は、国際社会の成員として認められる資格を充分に持っている。

この認識は、今年、大統領選挙に直面するアメリカから始まるべきだ。

私は、東アジアで30年近く暮らす者として、ドナルド・J・トランプ政権に対し、過去41年間にわたる台湾非承認という誤った政策を逆転させることを強く奨励している。アメリカが主導すれば多くの国がついてくるだろう。そして、この政策転換は正しい方向に向き直ることになる。

何十年もの間、中国は、台湾の国際機関への代表派遣、多国間の軍事演習参加、個々の国との外交関係を激しく否定する努力を繰り返してきた。

学校でのイジメで、虐める者は被害者を孤立させるように、中国は台湾を孤立させようとしてきた。民主主義国であっても、台湾との間で経済的、文化的、政治的、軍事的、外交的などの繋がりがあまり強くない国々は、歴史的な理由や、あるいは経済的、政治的な圧力によって、中国の台湾外しに加わっている。

これらの国々には、直ちに、積極的かつ徹底的に、方向転換を働きかけなければならない。だがそれには時間がかかる。