〔PHOTO〕gettyimages

ヘンリー王子夫妻「引退」宣言の波紋…英米メディアはどう報じたか

前代未聞の出来事で噴出する議論

イギリスの王室に、激震が走っている。

ヘンリー王子とその妻メーガン妃が、1月8日、インスタグラムのアカウントを通じて事実上の公務「引退」宣言をしたからだ。祖母のエリザベス女王や王室の家族には事前に知らされておらず、まるで「爆弾を落とした」ような事態となった。

王位継承順位では第6位となるヘンリー王子だが、エリザベス女王の孫であり、これほど君主に近い人物が勝手に「辞める」宣言をするのは前代未聞だ。

13日、エリザベス女王は緊急の家族会議を開き、夫妻の「独立」を支持する声明文を発表したものの、「王室存続の危機」はまだ終息していない。

女王に告げずに勝手に宣言してしまったヘンリー王子夫妻の行動に対する怒りが渦巻くイギリスメディアとは正反対の様相を見せたのが、アメリカの報道だった。

 

「史上最も甘やかされた駄々っ子」

発表の翌日9日付のイギリスメディアは、ヘンリー王子夫妻(正式には、サセックス公爵夫妻)を責め立てる論調が支配的となった。

その2日前に夫妻の公務減少計画をスクープ報道した保守系大衆紙サンは、1面で、「ハリー(ヘンリー王子の愛称)とメグが王室をやめるので、内戦が勃発」「蚊帳の外に置かれた『悲しい』女王、チャールズ皇太子、(兄の)ウィリアム王子」と小見出しをつけ、イギリスの欧州連合からの離脱「ブレグジット」をもじった、「メグジット(Megxit)」という新語を大きく掲載した。「メーガンの退出」という意味である。

「メーガンの退出」(Megxit)という見出しを付けたサン紙

同じく保守系デイリー・メール紙は17ページを使って「悪漢王族」と名付けたヘンリー王子夫妻の「驚くべき」声明文を紹介した。

著名コラムニスト、セーラ・バインは「このカップルは、自分たちの直近の幸せや満足以外には眼中にないんでしょうね」と書いた。

左派系大衆紙デイリー・ミラーの元編集長で今は朝の情報番組の人気キャスター、ピアース・モーガンはヘンリー王子とメーガン妃は「史上最も甘やかされた駄々っ子たちだ」と表現した。