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深すぎる「関西電力問題」の闇…岩根社長はいつまで居座り続けるのか

「第三者」をコントロールしたい

実はまだ調査報告が出ていない

年末年始の慌ただしさに加え、保釈中だったカルロス・ゴーン日産自動車元会長の国外逃亡、イラン情勢など緊迫する国際情勢などに、目を奪われて、多くの人がすっかり忘れていることがある。関西電力問題だ。

12月15日には「第三者委員会」の委員長である但木敬一・元検事総長が「調査状況」について記者会見したが、調査で明らかになったことは一切明らかにせず、ほとんど内容のないものだった。しかし、この会見は大きな意味を持っている。

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関西電力の原子力発電所がある福井県高浜町の森山栄治・元助役(故人)から多額の金品を受け取っていた八木誠会長と岩根茂樹社長について、関西電力は10月9日に「会長、社長の辞任」と題する発表を行なっている。

そこには、八木会長の辞任日は「令和元年10月9日付」と明記されているものの、岩根社長については、「第三者委員会の調査結果報告日付」と記され、明確な日付はない。

当初、メディア向けには、「2019年末にも」調査結果報告がまとまるという見方を流していた。調査結果が出るまで、問題を起こした当事者が社長として居座るというのも常識はずれだが、約3カ月の間ならば後任を選ぶまでの間ということで、世の中も許してくれると考えたのだろう。

 

ところが12月15日の第三者委員会の会見では驚くべき発言が飛び出した。

「年内は無理。調査を進めると、奥が深いことも出てきた。時期の約束はできない」

但木委員長は最終報告の時期についてこう語ったのだ。調査の状況を「まだ五合目」だという発言もあった。それから1カ月、一向に報告書が出てくる気配はない。年度内の3月末までに出るかどうかも分からない、とさえ言われている。

そうなると、岩根社長の辞任日もいつか分からない、ということになる。報告書が出ない限り、社長の座に居座り続けることになるわけだ。辞任を発表しながらこれだけ長く居座った社長は過去に例がない。

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