人生に詰んだ元アイドルがどうしても伝えたい「アラサー女子の叫び」

赤の他人のおっさんと住んでみた結果…
大木 亜希子 プロフィール

「人生に詰んだ元アイドル」に陥った

会社員になる以前に、「SDN48」というアイドルグループで活動していた経歴もまた、人生を焦らせる要因を作っていたように思う。

私は周囲から、“アイドルとしては大成しなかったが、会社員として成功している子”というサクセスストーリー性を持って見られたくてたまらなかった。

見た目も内面も“可愛い自分”には、それに相応しいライフスタイルと王子様が現れるはずだと、信じてやまなかった。

しかし前述の通り、ある日突然“強制終了ボタン”が押されると歩行困難な状態に陥り、あっけなく「虚構の生活」はブラックアウトする。

すると、困ったことに、いちばん最初に経済力を失った。

貯金残高は速やかに10万円を切り、一人暮らしのアパートの家賃は満足に払えない状況になった。

過度なプライドから虚栄心が崩壊し、成れの果てがこれである。

仕事なし・彼氏なし・貯金なし――。

私は一瞬にして、見事「人生に詰んだ元アイドル」という不名誉なステータスに陥ってしまった。

これから先、一体どのようにして生きていけば良いのか。路頭に迷った。

 

「おっさんと住む」という提案

8歳離れた姉から電話があったのはその頃で、収入が不安定になった私に、「ルームシェアをしたら?」という提案を持ちかけてきた。

一緒に住む相手は姉が“ササポン”と呼ぶ笹本という人で、一般企業に勤める50代サラリーマンだという。

姉も20代の頃ルームシェアでお世話になった人で、さまざまな事情が重なり一軒家に1人で住み部屋を持て余し、これまで多くの人とシェアしているそうだ。