昭和・平成・令和を通して『仮面ライダー』が支持され続ける理由

令和のライダーは「社長」
高堀 冬彦 プロフィール

ハイテク化した変身ベルト

玩具の質も違う。『仮面ライダー』の変身ベルトは、中央の風車が赤く光りながら高速回転する程度のものだったが、現在の変身ベルトは複数あり、それぞれの動作は複雑かつ高度。効果音付の音声まで出る。新旧の変身ベルトには電卓とスマホくらいの差がある。

進化した分、価格は上昇している。『仮面ライダー』の変身ベルトは1500円だったが、DX飛電ゼロワンドライバーは6980円(税抜)だ。それにセットできるプログライズキーは基本的に1つ1500円(同)で、これもベルトと同じく複数ある。変身ベルトとプログライズキーの組み合わせによって、動作は違ってくる。子供たちはいくつも欲しがるのではないか。少子化でも売上高が伸びるのは不思議な話ではない。

 

ライダーグッズの売上高の上昇は、ランドセルの市場規模が拡大している現象と似ている。ニッセイ基礎研究所が2018年に発表したリポートによると、ランドセルの市場規模は2008年には推計405億円だったが、2018年には同546億円になった。子供が減っているのに10年で3割も拡大した。

理由は購入するランドセルが高級化し、価格が上がっているからだ。2019年4月入学生の購入金額平均は5万2300円(一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会調べ)で、10年間で1万7700円も上昇した。背景には、数少ない子供に良い品や欲しい物を買い与えたいという親や祖父母の思いがある。それはライダーのグッズに関しても同じなのだろう。