昭和・平成・令和を通して『仮面ライダー』が支持され続ける理由

令和のライダーは「社長」
高堀 冬彦 プロフィール

新人クラスとは呼べなかった

一方、昭和ライダーは違った。『仮面ライダー』登場時の藤岡弘、は25歳だった。松竹のニューフェイスとして1965年にデビューし、すぐに映画『若いしぶき』に主演。同じ年、故安藤昇氏が主演した実録アウトロー映画『血と掟』にも出ている。藤岡もまたアウトローを演じた。ライダー出演時には新人クラスとは呼べなかった。

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第2作『仮面ライダーV3』(1973年)で主人公・風見志郎に扮した宮内洋(72)も同様だ。1968年の東映ニューフェイスであり、ライダーになる前から刑事ドラマ『キイハンター』(TBS、1968年)などに出演していた。昭和ライダーたちは一定のキャリアを積んだ男くさい俳優が目立った。

そんな昭和ライダーの初期の視聴率は大抵20%以上(ビジオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。一方、現在の『仮面ライダーゼロワン』の視聴率はというと、ほぼ3%台。数字そのものは決して高くはない。

とはいえ、少子化のため、現在は特撮ヒーロードラマのターゲットである年少人口(0~14歳)自体が少ない。全人口約1億2600万人のうち、約1540万人。割合にして12.2%に過ぎない。それを考えると、あながち視聴率が低いとは言えないだろう。『仮面ライダー』が放送された1971年当時は年少人口が2500万人以上もいた。今より約1000万人も多かったのだ。

また、視聴率が3%台であろうが、子供たちの間で今もライダー人気が高いのは各種調査で証明されている。例えば、幼児雑誌『幼稚園』(小学館)が2019年5月に発表した調査結果によると、男の子のお気に入り番組の1位だったのは『仮面ライダージオウ』。女の子でも『ジオウ』が7位だった。