任侠山口組が突如として「絆會」に改称、その知られざるウラ事情

六代目山口組、高山体制のこれから
溝口 敦 プロフィール

大企業病的な「山口組病」

少なくとも旧・任侠は依然として直参の会費を月5万円に抑え、経費が掛かる他団体との交際を控えるなど、ヤクザ世界改革を実際に続けている。半グレに対しても「オレオレ詐欺だけは止めろよ、もっと自分を出して、男らしくやれよ」と指導している。

 

先の事業家が言葉を続ける。

「山口組の組員は誰でも多少“山口組病”に罹っている。山口組の組員は他のヤクザより格上だ、値打ちがちがうから、バッティングすれば他団体のヤクザが引くんだと信じている。今回の絆會への改称はこの“山口組病”からの脱却でもある。山口組だろうとなかろうと一般組員の生活が苦しいことは同じだ。もう山口組の名前なんて要らない、というわけでしょう」

つまり高山路線は山口組一強時代をなおも続けようとするだけ、それは過去のものだ。現状はその前に暴対法や暴排条例、暴排要綱に囲まれ、ヤクザ、暴力団全体が事実上、基本的人権さえ否定され、生存権さえ危うい。組員たちはもっと真剣に社会の役に立つ生き残り策を考えようという呼び掛けなのだろう。