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2020年、この「不安定な株式相場」を見抜くヒント

天気も相場も「カオスの論理」で動く?
相場の予想は、たとえプロであっても難しい。見えない未来ー不確実性とリスクーを前にして、投資家たちは一体どのように考え、行動に移すのが正解なのか?
米国の投資運用会社で働いた経験があり、『マネーの代理人たち』の著書もある小出・フィッシャー・美奈氏による、2020年の不安定な株式相場をとらえるヒント。

「未来」を見る方法

年末年始には「新年の株価大胆予想」というのが、沢山出てくる。

今年はオリンピック・イヤーでもあり、強気予想の方が多い。

 

テクニカルには昨年からの流れに乗って日経平均が2万6000円程度まで上がるという見方が平均的のようで、中には3万円近くまで上がるという強気派もいる。

もちろん2万円以下に下がるという弱気派もいるが、どちらかというと少数派のようだ。

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でも、昨年も年明けすぐの2万円割れを予想できた専門家は少なかった。今年も年明け早々から中東情勢を受けて市場は不安定だ。

筆者のささやかな個人的見方は記事の最後に回すとして、「それにしても株の予想というのは何故こうも当たらないのだろう」と思われる読者の方も多いのではないだろうか。

残念ながら、三次元に生きる我々には未来が見えない。

株式の歴史は、この見えない未来を何とか見ることは出来ないものかという人々の熱い願望に貫かれてきた。

もし他人に見えない未来が自分だけに見えれば、それはものすごいアドバンテージだからだ。

アービトラージ(裁定取引)と言われるが、未来が見えればこれから下がる株を市場より先に売り上がる株を市場より先に買う「サヤ抜き」で、100%確実に儲けることが出来る。

今では古典となった映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」始め、タイムマシンに乗った欲張りな人間がまずやろうとするのも、馬券を買ったり株を買ったりすることだ。