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韓国経済、少しの「株価の落ち着き」では拭えない…深刻な先行き懸念

基礎研究への不安
真壁 昭夫 プロフィール

昨年秋口以降、その見方からDRAM(半導体メモリの一種)最大手のサムスン電子の株価は値を戻し、韓国全体でも株価はそれなりの安定感を保った。

韓国総合株価指数(KOSPI)に占めるサムスン電子の割合は20%程度もある。

事実上、同社の株価推移がソウルの株式市場全体を支えている。特定企業の株価が相場全体を左右する市場構造は、日米などの主要国では見られない。

2019年10~12月期、サムスン電子の営業利益は市場参加者の予想を上回った。

5G関連の需要に支えられ半導体、スマホ事業が収益を支えた。

〔PHOTO〕iStock
 

昨年、在庫圧縮に苦戦したSKハイニックスにとっても、DRAM価格の下落が一服しつつあることは大きな追い風だ。

その見方からここ数か月間、SKハイニックスの株価も持ち直している。

半導体市況の底入れの兆候は、韓国の経済指標からも確認できる。

昨年12月、韓国の輸出は前年同月比5.2%減と前月に比べ落ち込み方が小幅だった。

製造業PMI(購買担当者景況感指数)も景気の改善と悪化の境目と考えられる50を上回った。

半導体業界が落ち着きを取り戻すとともに、徐々に韓国の景況感も幾分か上向くだろう。