初めて知った「大切にされる喜び」。でも…
初カレの反動からか、さちえさんが次に付き合った相手は常識的で優しい男性だった。
「社会人1年目の時に出会った、広告代理店に勤める3歳年上の彼は、恋人として理想的な人でした。初めてデートでおごってもらえて、誕生日にハイブランドのバッグをプレゼントされて、ものすごく大切にされました。『ああ、これが愛される喜びか!』と感動に打ち震えました」
でも次第に、ふつうのデートや、季節ごとのカップルのイベントをこなしていくことを退屈に感じるようになり、彼とは1年で別れてしまった。
「次の1年も、また次の1年もこうやってルーティンをこなしていくのかと想像しただけで背筋が凍りました。想像の域を出ない彼との会話も無駄な時間を過ごしているように感じてしまって……完全に、初カレの後遺症ですね」
それからというもの、さちえさんは冒頭に記したようなクセの強い男性にばかり惹かれるようになった。ただ、クセの強い男性とは長く付き合えないようで……。
「長くても2年が限度。それを超えると疲弊しちゃうから。もう結婚は諦めてます。一緒にいてスリルや発見がある相手と付き合いながら、人生を楽しめたらいいなって思ってます」
とはいえ、人は年齢を重ねればスリルより安心を求めるものだ。一緒にいて安心できる相手と穏やかな日々を過ごすことに関心はないのかと、最後に聞いた。
「ないですね。安心を求める以上に、退屈が怖いんです」
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