瀧波ユカリさんの人気漫画『モトカレマニア』のドラマ化を記念して開始した連載「私たちのモトカレ」。実際のモトカレ話を取材してお伝えするドキュメンタリーだ。

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初めて付き合った相手は、その人の恋愛観に多大な影響を及ぼす。というのはよく言われることだが、今回話を聞いた女性は、大学時代に初めて付き合った男性との恋愛の“後遺症”によって、「変わり者しか好きになれなくなってしまった」という。

“ふつうの人”と付き合えない呪い

IT系企業に務める田中さちえさん(仮名・33歳)は、中高一貫の女子校出身で、都内の私大卒、外見も品のいいOL風だ。つまり、極一般的な女性のように見える。しかし、彼女のこれまでの男性遍歴は、絶対に自宅に入れてくれない全身に入れ墨の入ったバーのマスター怒ると噛む癖のある銀座の高級クラブの黒服デートに他の女性も連れてくる裏モノ系雑誌のライターなどなど、エキセントリックな男性ばかりだ。

「私もできることなら“ふつうの人”と付き合いたいんです。一般的なサラリーマンや、常識的な感性をもった思いやりのある人。でも、そういう人に興味がもてないんです。予想のつかない行動や、ありえないことをする人にばかり惹かれてしまうんです……これはもう、“元カレの呪い”としか思えません」

〔PHOTO〕iStock

さちえさんが初めて付き合った男性は、同じ大学の同級生。大学1年の時に同じ授業をとっていたことをきっかけに知り合い、気が合った二人は自然と仲良くなった。

「彼に惹かれたのは、185cmの長身でイケメンだったこともありますけど、何より話が面白かったんです。当時演劇のサークルに入っていた彼に、小劇場の舞台やコンテンポラリーダンスの面白さを教えてもらいました。彼によって自分の世界が広がっていく感覚がありました」

やがて彼からの告白で付き合うことになったさちえさん。しかし、そこから彼の“本性”が現れはじめる。