「2010年と2020年」では、何がいちばん大きな変化だったか?

そして2030年はどんな時代になるか
堀井 憲一郎 プロフィール

「10年区切り」で見る意味

西暦の「10年ごとの区切り」はそれなりに便利なので、それぞれの10年はいろんなイメージを付けて記憶されている。

たとえば、1920年代や、1960年代、1980年代というのは、それぞれのディケイドごとのイメージがある(ディケイドとは10年区切りを横文字で言ってるだけです)。

1920年代はローリング・トゥエンティと呼ばれていた。1910年代のヨーロッパ全土を巻き込んだ世界大戦のあと、戦場にならなかったアメリカを中心に(実は日本もなのだけど)享楽的に生きた時代として記憶されている。ジャズエイジとよばれ、また「しだらのない世代」と蔑まれた連中が、踊って暮らしたディケイドである(あくまでイメージです。“しだらのない世代”の横文字はロストジェネレーションで、これは確実な悪口だとおもう)。

1960年代は、ジョン・F・ケネディで始まりビートルズで終わった時代だった。もしくは60年安保闘争(国会デモでの女子大生の死)で始まり、70年安保闘争の東大安田講堂陥落で終わった時代でもある。怒れる若者の時代というイメージだ。

1980年代は、日本が調子に乗った10年である。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われてその気になったところから始まり、ロックフェラーセンタービルを三菱地所が買収しコロンビア映画をソニーの傘下に収めるイケイケどんどんの空気で終わった。おだてられて木に登ったジャパニーズの浮かれた10年というのが80年代日本のイメージである。

10年ごとにそういう区切りが出来ると、いろんなことを考えるのに便利である。

 

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それでは2010年代はどんな時代だったのか。

2020年代はどういう時代になりそうなのか。

10年の変化を考えるとき、10年前の自分を連れてくると、何に驚きそうか、というところから考えるとわかりやすい。

2010年1月1日のぼんやりした自分を、いきなり2020年1月1日の日本につれてきたら、いったい何に驚くのか。10年後の自分の生活を見て何に驚くのか。