よく似た色をお召しになって

令和元年5月、令和になって初めての国賓としてアメリカのトランプ大統領夫妻が来日しました。歓迎行事やご会見で、雅子さまはアイボリーの3つボタンスーツに同じ色の帽子をつけた、皇室らしいフォーマルなスタイルでお出ましになりました。メラニア夫人は、花の刺繍があしらわれたホワイトのドレスに赤いハイヒールを組み合わせました。このドレスは、ニューヨークを代表するデザイナーのひとり、キャロリーナ・ヘレラ(CAROLINA HERRERA)のもの。

photo by gettyimages

宮中で催された晩餐で、雅子さまは淡いベージュのノースリーブドレスにショールカラーのシースルージャケットを羽織りました。メラニア夫人は、羽の刺繍が施された桜の花びらのような淡いピンクのドレス。このドレスは、19世紀にロシアで創業し、現在はニューヨークに拠点を置くジェイ・メンデル(J. MENDEL)のもの。

photo by gettyimages

トランプ大統領夫妻が宿泊されるパレスホテル東京をご訪問された際は、雅子さまはオフホワイトのノーカラースーツに同じ色の帽子というスタイル。メラニア夫人は、オレンジ色のフローラルプリントをあしらったオフホワイトのスプリングコートをお召しになっていました。このコートは、東洋的な雰囲気を現代風にアレンジして表現するのが得意なドリス・ヴァン・ノッテン(DRIES VAN NOTEN)のもの(本記事冒頭の写真)。

このように雅子さまとメラニア夫人のファッションのテイストは異なりますが、アイボリーとホワイト、淡いピンクと淡いベージュ、オフホワイトの無地とプリント柄というように、同じではないけれど、よく似た色をお召しになったことで、お互いに親近感を抱かれたのではないでしょうか。

また、雅子さまのファッションの色柄が控えめだったせいか、日の丸の白と赤、桜色など、日本的な要素を取り入れたメラニア夫人のファッションに注目が集まりました。クールビューティな印象が強いメラニア夫人ですが、帰国される頃には、雅子さまと打ち解けたご様子で、自然な笑顔も見られました。