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トランプ大統領にイラン攻撃を決断させた「オバマ」という固有名詞

俄かに信じ難い話だが、事実である

コリジョンコース目前で

明日にも米イラン両国は全面戦争に突入か、と各メディアは危機感を煽ったが、両政府の抑制した対応が沈静化をもたらし、当面の危機は回避できたと言っていい。

筆者もまたフェア(公正)且つファクト(事実)に基づく検証を行いたい。改めて指摘するまでもなく、米イラン両国がコリジョンコース(最終衝突局面)の入口まで差しかかった契機は、1月3日午前1時20分(現地時間・米国東部時間2日午後4時50分)にイラン革命防衛隊のガセム・ソレイマニ司令官が乗る車両がミサイル搭載の米軍用無人航空機MQ‐9リーパー(航行距離5000㎞)に直撃され、殺害されたことである。

1月7日、イランのテヘランで行われたソレイマニ司令官の葬儀に集った人々 photo by gettyimages
 

イラク国内のイスラム教シーア派武装組織「神の党旅団」(カタイブ・ヒズボラ)幹部に対米軍事(テロ)攻撃に関する指示を与えるべく自らがバグダッド国際空港から組織拠点に移動するところを狙われたのだ。

イラク中西部のアサド空軍基地に駐留する米特殊部隊が事前にソレイマニ司令官のイラク入りの詳細な行動予定を入手、一撃必殺のピンポイント空爆を実行したのだ(車両に同乗していた「神の党旅団」のアルムハンディス副司令官も同時に殺害された)。