独身アラフォー女性が「地元での年末年始」にブルーになる諸々の事情

棲み分けていた人が集まって起きる軋轢
藤井 聡子 プロフィール

「結婚は?」の責め苦

かたや、富山という地元に暮らす私とは違い、東京から地元に帰ってくるAのブルーは、もう少し憂鬱度が深い。Aも私と同様に旧友たちと縁遠くなり、最近では親戚の集まりにも顔を出さなくなったらしい。正月の大一番、親戚オールスターズを相手にした「結婚はどうするの?」「ほっといてくれや」合戦に辟易したのだという。いわゆる「帰省ブルー」だ。

せっせと東京で必死こいて働いてきたというのに、独身というだけで、富山では落ちこぼれ認定されてしまう。そりゃブルーにもなるし、空しくもなる。

何で結婚してないだけでこんなこと言われにゃならんのか…〔PHOTO〕iStock
 

年末年始のツイッター上では、「夫の実家でタダ働きをさせられる妻」を筆頭とする既婚勢の憂鬱が主に語られているが、「結婚していないことが、さも悪行のように責められる独身」勢もなかなかハードだ。おまけに姪っ子、甥っ子、いとこの子らに、見返りの無いお年玉を献上しなくてはならない。同志たちよ、くじけるでない。

かく言う私も、東京在住時から富山に帰郷した後も、ずっと「結婚は?」の責め苦に遭っていた。そういった意味では、長らく帰省ブルーに陥っていたといえる。いや、富山に帰ってきてからもブルーだったわけだから独身ブルーとでも言うべきか。これまで親戚縁者や地元の友達だけでなく、たまたま隣にいた酒場の泥酔オヤジに至るまで、なぜ結婚しないのか&できないのかと説教され続けてきた。

結婚していない理由は、する相手がいないからであってそれ以上でも以下でもない。誰でもいいからしたいわけではなく、誰ともしたくないわけでもない。だがその理由だけでは納得できないらしく、結婚に至らない要因や欠陥を述べよ、または結婚をないがしろにしてまで挑戦したい壮大な野望があるのなら提示しろ、応援してやるという。ありがとう。でも特にない。あってもお前には言わん。