独身アラフォー女性が「地元での年末年始」にブルーになる諸々の事情

棲み分けていた人が集まって起きる軋轢
藤井 聡子 プロフィール

同級生が家を建てた話を聞いても…

でも正直に言うと、年末年始の同窓会に行くのは年々、億劫になっていた。東京に住んでいた頃はそうでもなかったが、富山に帰郷して既婚者に囲まれるようになってからは、その傾向は加速しているように思う。

かつて年始の同窓女子会に出向いたら、子連れのファミリー会だったのでうろたえた。いくら友達の子とはいえ、私にとっては初対面の相手である。ギャン泣きする小さな見知らぬ人たちに、どう対処していいかがわからず、ぐったり疲れ果ててしまった。

 

ある年の新年会では高校時代の同級生が集結したのだが、所帯をもち、立派に独立した面々が家を建てた話→太陽光パネルを設置した話→売電・蓄電の話で場が盛り上がるなか、ひとり無の境地で「は~」「へ~」「ほ~」と「は行」を唱え続けた。家、子供、PTAといった、みんながざっくばらんに共有できる引き出しが自分にはないことを知り、肩身の狭い思いをした。同窓会に誘われなくなったのは、私が行かなくなったからだった。

〔PHOTO〕iStock

つまらなさそうな顔をして同窓会を盛り下げてしまうよりかは、なじみの酒場の新年会に出向いて、常連客と「勝駒・純米大吟醸」をワハハ酌み交わすほうがよっぽどいい。そう思いつつも、同窓会に行かない(行けない)ことを顧みて、場を取り繕えない自分の度量の小ささが後ろめたくもなる。年末年始の賑々しくおめでたい雰囲気に似つかわしくない、なんとなくブルーな気分。独身アラフォーの私にとって、この気持ちはもはや年末年始に恒例のものとなっている。