日本人の生産性が低いのは、「日本人そのもの」が原因だった…!

過剰なおもてなしと遅すぎるIT投資
中原 圭介 プロフィール

そのうえで、日本の生産性を引き上げるためにどうするべきか、議論をしなければならないはずですが、何故かそういった視点は語られることがなく、生産性を引き上げることを目的化するような主張がされる傾向が強まっています。

「最低賃金を経済成長に合わせて引き上げる=サービスの質を大幅に下げる」か、「最低賃金を大幅に引き上げる=サービスの質を現状維持する」か、政府は国民の前に2択の組み合わせを提示して、議論を進めるべきでしょう。

スキル獲得が何より大事

いずれにしても、最低賃金を2%~3%台で引き上げていったとしても、生産性が低い小売業・飲食業などのサービス業では、過去20年の情勢と同じように淘汰・廃業が少しずつ進んでいくことになるでしょう。

現状を放置すれば、将来的にスキルに乏しい人々が解雇される流れになっていきます。ひとたび低賃金・低スキルの仕事に従事すると、スキルアップの機会が与えられることはなく、格差が固定化することになりかんません。

そこで政府に早急に求めたいのは、そういった人々も含めて、すべての日本人が年齢を問わず新しいスキルの習得し、社会で活躍できるシステムを整備しなければならないということです。

 

ひとりひとりのスキルアップや収入の底上げを通じて、多くの人々が満足いく人生を送ることができる社会を実現してほしいところです。

政府には安易で愚かな政策に拘泥することなく、全体を俯瞰しながら、かつ長期の視点を持ちながら、日本の実状に沿った政策を実施してほしい、そう切に願っています。