危ない「就活毒親」3つの典型…こんな親がわが子の内定を阻んでいる

子どもに本当に必要な「援助」とは?
竹内 健登 プロフィール

このように、子どもの進路を拘束したり否定して就活生を追い詰めてしまうのは、特にエリートと言われる父親に多い特徴です。自分のこれまでのキャリアの選択や常識に絶対の自信を持っている父親ほど、子どもにもその価値観を当てはめようとしてしまうのでしょう。

この背景には、子供を自分のコントロール下に置きたいという心理があり、子離れできていない親の典型例だともいえます。

子どもが志望している業界や内定先が気がかりな場合には、子どもの適性とキャリアを子どもと一緒に考えるプロセスを踏むといいでしょう。

具体的には、なぜお子さんがその業界を選んだのか、その企業からの内定についてどう思っているのかの考えを聞き、お互いに納得できるまで話し合うことです。

 

就職毒親(3) 兄弟姉妹・他人と無駄に競わせる親

もう1つ、親御さんによってお子さんの就活が邪魔されるケースは、やたらと比較して、お子さんを焦らせる場合です。

「幼馴染のAちゃんは超大手に就職が決まったんですって」
「お姉ちゃんは東京海上に受かったのに、あんたはだめねぇ」

といったことをついつい口にしてしまうことで、2人以上の子供や従兄弟がいたり、ママ友ネットワークでの体裁を重視したりしている母親に多く見られます。

このような親の言動は、子どもの就活を迷走させるどころか、その後の家族関係のこじれにもつながりやすいものです。

企業は、ミッションも業務内容も規模も様々です。大切なのはお子さんがやりがいを見出せるのか、合うのかどうか、よりよい人生を歩めるのかどうかであって、どの企業に入ったからいいとか、早く就職活動が終わったからすごいとか、そういうことではない、というのはいうまでもありません。

拙著『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』では、「働いている人からの評価」「3年後離職率」「経営状態」の3方面から、日本の企業の「一流ホワイト度」をランキングして掲載しましたが、それだって、

「一流ホワイト企業に就職したから一生幸せ」
「一流ホワイト企業なら、絶対安泰」

ということではありません。あくまでも、働きやすい企業を見る一つの指標です。

そんな、「こうすれば絶対幸せ」のような軸のないなかで、お子さんをむやみに競争させようとすれば、その子は自分のいいところや強み、適性を見失って、とにかく「親御さんのお眼鏡にかなう企業」を選んでしまうことになりがちです。

就職活動を通して幸せな社会人生活をスタートさせるためにも、むやみに競争させたり比べたりするのではなく、どうすればお子さんのいいところや強み、適性を活かせるのかを考えたほうがいいでしょう。

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