# 科学

名古屋駅で「ウニ」大量発見…!?〜化石が潜む「意外すぎる場所」

都心の駅、ビル、地下街に…
西本 昌司 プロフィール

石を見ながら街を歩く醍醐味

再開発が活発な東京では、こうした”往年の銘石”がつぎつぎと撤去されているからである。今の時代、床材に磨耗しやすい大理石が使われることは少なく、代わりにセラミックになってしまうこともある。

しかし、再開発されていないところでは、ひっそりと残っているかもしれない。この大理石がまだ残っていたら、ウニ化石が含まれる石材ということで話題にして、大切に使い続けてもらいたいものである。

札幌市地下鉄の柱にあるウニの化石(筆者撮影)

このように、化石を含んでいる石材まで気にしてみると、街で使われる石材には流行があり、都市の歴史も写し出していることに気付く。

どうやら前述の「キャンポ」は景気が良かった頃につくられた建物だけに見られるようだ。化石はそれを含む石材(岩石)ができた時代の推定に役立ち、石材はそれが使われている建築物がつくられた時代の推定に役に立つのだからおもしろい。

 

美しい石の模様に、地球と街の歴史を同時に垣間見れるのだから、石を見ながらの街歩きがつまらないわけがない。そんな風にして楽しむ科学を多くの方に知ってもらいたいし、石に親しんでもらいたいと思う。

少しの科学知識と好奇心さえあれば、街の中で化石を見つけるのは簡単なこと。ウニの化石をきっかけにして、石を見る醍醐味に気づいてもらえたなら嬉しく思う。街の中で立ち止まったとき、スマホ画面ではなく、街の中の石を見てほしい。