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名古屋駅で「ウニ」大量発見…!?〜化石が潜む「意外すぎる場所」

都心の駅、ビル、地下街に…
西本 昌司 プロフィール

ウニの断面はこうなっている

街の中で化石が見つかるのは、とりたてて珍しいことではないし、名古屋駅に限ったことではない。ビルや地下街の壁など、化石は身近なところに潜んでいて、気にしてみれば、あちこちで見つかる。

実際、百貨店の壁にアンモナイトの化石があるといった話を聞いたことがある方は多いと思う。化石はたくさんあるにもかかわらず、気にしていないか、そこにあるのに気付いていないのどちらかである。

 

今回の場合、「これを見てウニの化石ってのが分かるのスゴすぎる」というツイートがあったのだが、みなさんには、写真を見てウニの化石と分かっただろうか。

写真を見て、ウニに見えないとすれば、トゲが見当たらないからではないだろうか。ウニのトゲは、死後分離しやすいし、もともとトゲが目立たないウニもいる。栗のように長いトゲに囲まれたウニの姿を期待してしまうと、化石を見ても気付かないだろう。

現生ウニの断面(筆者撮影)

そもそも、どんな姿なのか知らない生物を思い浮かべられるはずもない。ましてや、化石になる生物なんて、現在生きていないほうが普通なのだから、古生物の知識があったほうが、たくさんの化石を見つけられることは間違いない。

石材中のウニ化石が、ウニだと認識してもらいにくい別の理由としては、断面の形から全容を想像することは難しいということもある。ウニを見る機会が多くても、ウニの断面を見る機会は少ない。

なにしろ、石材は岩石を切断したものだから、たまたま切り口に化石があっても、その断面しか見られない。